料分くい振りを


「植物状態で、いったい何ができるんだ。脳外科の天才と言われても、自分を手術できない以上回復の見込みはないよ。」
「そんなこと???。もしかすると奇跡が起こって???。」
「詩鶴。奇跡というのはね、君も馬鹿じゃないのだから分かるだろう?」
「常識で考えては起こdermes 激光脫毛りえない出来事を、奇跡というんだよ。」

天音が一歩足を踏み込み手を伸ばすと、詩鶴が身を固くした。

「このまま、ここにいて「天音お兄ちゃん」と暮らすかい?可愛い詩鶴、お兄ちゃんは詩鶴のことが可愛くてたまらなかったよ。」

腕の中に引き寄せると、腕を突っぱね離れようともがいた。

詩鶴はボタンの飛んだ制服の前をかき合わせて、自宅に帰ってきた。
乱れた衣類に気付いた佐々岡が、なんでもなして声を掛ける。

「詩鶴さん。それ、テーブルの上に置いておいてください。洗濯してしまいますから。」
「あの???今日、ボタン取れてしまって???」
「男の子って、詩鶴さんみたいに大人しい子でもやんちゃするんですね。怪我はないですか?」

ほんの少し安心して、目を見交わした。

「うん。平気…お仕事増やしてしまって、ごめんなさい。」
「いいんですよ。たまには、わたしもお給らい、仕事しませんとね。申し訳ないと思ってるんですよ。」
「そんな???。でも、お願いします。」

詩鶴は着替えのために自室に駆け上がり、しばらくすると予期した通りすごい勢いで降りてきた。

「佐々岡さん!誰か仏間に入った!?」
「いえ。知りませんけど、何かありました?」
「お骨が???、仏壇のおdermes 激光脫毛母さんの骨壺が無くなってるんだ???。お父さんが、春になったらお墓に納めるって言ってたのに???。」
「お母さんの???どうしよう???。」

「食べてしまいたいほど、可愛かったよ。詩鶴、お兄ちゃんと一緒に、もう一度ホットケーキ作ろうか。邪魔なものはみんな取っ払って、素肌に薄いエプロン一枚で???オーガンジーの詩鶴に似合いそうなの買ってあげる。」
「天音???さん。放して???。」
「母が君を毛嫌いしていた理由がやっとわかったよ。君のお母さんは、僕の母にとっては居なくなっても許せない相手だったみたいだね。」
「死んだ後も、息子にこんなそっくりの顔を残して、母を苦しめるんだ。」

天音の手が詩鶴の小さな顔を捕まえると、かみつくようなキスを降らせた。

「んーーーーーっ???や???やだっ!」

振り切った詩鶴の腕をつかみ直も天音は告げた。

「父と僕のどっちがいい?詩鶴、君の良いようにしてあげるよ。叔父さんのベッドの足元で襲われかけている詩鶴は、とても扇情的だった。」
「???寄るな!ぼ???くに、触るな!」

向きを変えて、再び深く舌を差し入れ吸い上げた。
腕の中の詩鶴は涙にくれて、ただじっと天音の顔を驚愕の眼差しで見つめている。
首筋に天音の舌が下りてきて、薄い長袖シャツの下を指がまさぐった。
薄い胸に執着した指が、ほんの少しの厚みを見つけ出し、力任せに捻った。

「ぃやーー???っ!」

どんと、胸を押し詩鶴は濡れた顔を向けた。
何か言おうとしたが、唇は震え言葉はdermes 脫毛價錢出てこない。

その夜から、詩鶴は行方知れずになった。

夜半から降り出した細かい雨が、今頃ずっと泣いている詩鶴の涙のようだと思う。

「詩鶴???ごめん。ごめん???こうするしか、なかった。」
「守ってやれなくて、ごめん???。」

ベランダで独り、雨に打たれながら詩鶴を思った。

『天音お兄ちゃん』

もう二度と、そう呼ばれることはない。
天音の嗚咽が夜陰に呑まれた。